2004/10/04卒論指導レジュメ         010104k 石原佳菜子

 

テーマ  化粧品がもたらす社会的影響とその課題

キーワード 「赤」と「白」

 

<夏休み中に進めたこと…>

     化粧品の歴史に関して、文献での調査。(主に、中公新書 水尾順一著 「化粧品のブランド史〜文明開化からグローバルマーケティングへ〜」)

     化粧品産業に関して、文献での調査。(こう書房 三田村蕗子著 「最前線化粧品業界 知りたいことがスグわかる!」)

     論文の章の組み立て 

1章         はじめに

2章         化粧品の歴史(化粧品の定義も含め)→日本の化粧品の歴史を中心に。

3章         大手化粧品メーカーの現状→資生堂・カネボウ・コーセーなど

4章         化粧品流通の現状(販売チャネル・通販なども広く含める予定)

5章         外資系メーカーの参入と日本メーカーのグローバルマーケティング

6章         今後の展望と課題(薬事法・男性用化粧品・高齢化社会での化粧品の位置付けなど)

7章         まとめ

 今回の卒論に関して、前期に調べてきた、化粧品に関する各トピックスの一つに絞って書こうと当初考えていたが、調べるにつれ、それぞれのトピックスに関連性があり、絞りきれなかったため、すべてのトピックスを含めて書いていこうと思う。

 

1.日本における化粧品の歴史

 1−1 古代の化粧

日本での化粧品の歴史を見てみると、一番古くは、推古天皇の時代に作られた、「日本書紀」の中に書かれている。「彩色」と表現されているものだ。これはおそらく現在の口紅、もしくは、ほほ紅にあたるようなものだと考えられている。

これが平安時代になると、「枕草子」の中に『化粧じたる顔』という表現が登場する。この当時では顔につける白粉も重要な化粧のひとつだったと考えられている。

このように、日本の化粧文化としては、紅と白粉の文化が普及していたようだ。

その後、この唇を彩っていた紅は、明治時代に紅皿を使用した小町紅に変わり、現在のリップスティックタイプの口紅に変化していった。また紅の「赤」を引き立てるための「白」であった白粉は、現在のファンデーションへと形を変えていく。

 

1−2 明治時代の化粧品 次回以降に発表。